3Dプリンタでミニチュア鋤簾(じょれん)を作って、90センチ水槽の中で潮干狩りをした

[アクアリウム][工作][3Dプリンタ]3Dプリンタでミニチュア鋤簾(じょれん)を作って、90センチ水槽の中で潮干狩りをした

関連エントリ:2013-10-17 - 工作blog

以前にも書きましたが、僕は90センチ水槽で淡水熱帯魚を飼っています。

[アクアリウム][生物学]元植物研究屋の異常な熱帯魚水槽照明選び ま - 工作blog

大変楽しいのですが、最近小型の貝(スネール)が予期せず増殖しており困っています。
この貝は意図して水槽に入れたものではないのですが、水草にくっついてきて水槽の中で大繁殖しているようなのです。
そのためこの貝を駆除しようと思いました。
スネールはピンセットや手で地道に取る方法が一般的なようですが、90センチ水槽は思った以上に広いため、根気が続きません。
またスネール退治専用の器具も見たのですがあまり効果は無いように感じました。

どうしたものかと考えたのですが、底に砂(小粒でコリドラス用のもの)を敷いてある自分の水槽を見ていて、潮干狩りを思い出しました。
貝を採る=潮干狩りという安直な発想です。
つまり潮干狩りで使っていた道具をミニチュア化し、アサリやアオヤギを採る感覚でやれば、楽しく、効果的にスネール退治ができるのではないでしょうか。

そこで潮干狩り道具を調べたところ、鋤簾(じょれん)という道具が効率的に貝採りができる道具であるという結論に至りました。
google:image:鋤簾

潮干狩りに行くと、沖合いで玄人っぽい方が使っているところを見たことがあるのではないでしょうか?

今回の工作は、この玄人っぽい貝採り道具である鋤簾をミニチュア化し、90センチ水槽内でも使えるようにするということを目標にしました。

さらに今回は流行に乗って、3Dプリンタを使ってこのミニチュア鋤簾を作ることにしました。

まず使用したソフトウェアですが、123D Design http://www.123dapp.com/ というソフトです。
若干不安定なところを除けば、無料で使いやすいソフトであると感じました。

最終的に書いたのは以下の3Dです。(書いている過程は機会があれば別エントリにまとめます)

この3Dファイルをshapeways https://www.shapeways.com/に送り、Strong & Flexible Plastichttps://www.shapeways.com/materials?li=navで出力しました。

だいたい1000円くらいでしたが、送料が2000円くらいかかってしまいました。(オランダからの発送です)

さて出来上がりを開封して、100円玉と大きさを比較したのが冒頭の写真です。

(再掲)

これにダイソーで買ってきた伸縮式の指示棒を取り付けました。

接着剤はホットボンドです。

取り付け後。

これでミニチュア鋤簾の完成です。

さっそく水槽で潮干狩りをしてみました。

穴の一辺が3 mmなので小さな貝は落ちてしまいますが、大物は採れます。
小さな貝は水槽で飼っているドワーフボーシャに食べてもらうので問題ありません。

(参考)うちで飼っているドワーフボーシャ


このミニチュア鋤簾は小さい力で結構深くまでほれるので、本物の鋤簾のようです。
ただ本物をまねしすぎて、棒の取り付け穴を15度傾けたのは失敗かもしれません。
垂直にしておけばもう少し手前まで攻められそうです。

5分ほど潮干狩りを楽しんだ成果が以下です。

結構採れました。

この調子でスネールが駆除できたらなと思います。

追記 以下のリンクからジョレンを購入できるようにしました。よかったら購入してみてください。
商品一覧 - DMM.make クリエイターズマーケット