AppInventorでAndroid携帯向け手品アプリを作ってみた【アプリ作成編】

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 前回のエントリで、アンドロイド携帯を使った手品のネタばれを紹介しました。

 AppInventorでAndroid携帯向け手品アプリを作ってみた【ネタばらし編 - 工作blog

 今回はこの手品で使ったアンドロイドアプリの作成についてエントリしたいと思います。

AppInventorってなに?

どうやらgoogle が提供する"プログラミング不要"のアプリ作成サービスのようです。

http://appinventor.googlelabs.com/about/

驚くほど簡単にアプリが作れます。
インストール方法などは他のサイト*1をご参照ください。

『英語かよ!』と思われるかもしれませんが、日本語の文書も充実してるのでたぶん大丈夫です。
Sign in - Google Accounts

ただ、おそらく勘でインストールして、適当に作りはじめても大丈夫です。
僕はちゃんとそれで動きました。

注意する*2ポイントがあるとすれば、インストールされるソフトはパソコン上でアンドロイド携帯を再現するエミュレータなどのソフトであって、実際の開発はブラウザで行うということです。

これを知らないと、インストールしたソフトを起動してもエミュレータしか動かず『あれっ?』となります。
あとgoogleアカウントを持っていないと使えません。
インストールしたら素直にログインするとよいと思います。

またちょっと不便な点としては、作ったアプリがマーケットに公開できないことが挙げられます。
http://appinventor.googlelabs.com/learn/userfaq.html

Am I able to upload my app to the Android Market?

Currently there are technical limitations preventing an App Inventor app from being uploaded to the Android Market, but we are actively working to resolve this.

訳)質問 : 作ったアプリをアンドロイドマーケットにアップロードできるの?
  答え : いまのところAppInventorには技術的な制約があって、アンドロイドマーケットにはアップロードできません。でもがんばってできるようにしようと思います。

なんだそうです。がんばれgoogle

というわけで残念ながら僕は今回作った手品アプリを公開できません。
代わりにアプリの作り方を公開したいと思います。*3

アプリで使用する画像やアイコンは自由に使ってもらってかまいません。

またアプリを作って本気でこの手品をやりたい方には、トリックカードを差し上げますので『トリックカード希望!』とコメントしてください。*4

早速作ってみよう

 アプリで実現すべき機能は単純明快です。
 画面をタップすると、画面いっぱいに以下の画像3種類が順番に出てくるというだけです。
 実際に作ろうと思われる方は以下の画像3つをを自分の適当なフォルダに保存してください。
 


実際に動いているところは以下の動画の33秒あたりから。



あと『当てるカードなんだっけ?』と忘れないようにアイコンも作りましたのでよろしければどうぞ。




ではAppInventorのサイトにアクセスしてください。

こんな感じの画面になったらたぶん大丈夫です。

AppInventorはまずこの画面でインターフェイスを作り、そのあとブロックエディタで動作をプログラミングします。

プログラミングといっても視覚的にブロックを組み合わせるだけです。
ちなみに下の画像が今回のアプリの完成したプログラミング画面です。

見た目で大体意味がわかるようになっています。
今回のアプリのプログラミングは以下のような感じです。
1.『ホーム画面』の画像ボタン、『ジョーカー』の画像ボタン、『スペードの7』の画像ボタンをスクリーン上に配置する。
2.『ホーム画面』ボタンがタップされたら『ホーム画面』ボタンを消して『ジョーカー』ボタンを表示。
3.『ジョーカー』ボタンがタップされたら『ジョーカー』ボタンを消して『スペードの7』ボタンを表示。
4.『スペードの7』ボタンがタップされたら『スペードの7』ボタンを消して『ホーム画面』ボタンを表示。

とはいえインターフェイスのいじり方などを文章で書いていてもよくわからないので、プログラミングしている様子を動画にしました。
12分ちょっとの動画ですが、ゼロからアプリを作ってエミュレータで動作確認するまでやっています。
これさえ見ればだいたい今回のアプリは作れると思います。





なにかありましたらコメントをお願いいたします。


追伸 
 トリックカードもあまっていますが、ジョーカーもあまっているのでほしい方にはセットで差し上げます。
 あとは普通のバイシクルトランプ(青)とペーパーセメント、10分くらいの練習があればこの手品ができるようになります。
 

あまったトリックカードとジョーカーたち。

*1:http://d.hatena.ne.jp/takuji_mezawa/20110127/1296061990 とか http://firespeed.org/diary2/read/read.php?diary=kenz-1352

*2:というか僕がつまづいた

*3:本当はマーケットに公開したいんですが、eclipseなどを絶賛挫折中なのでできません。面目ない。だれかに教えてほしいです。

*4:なんでトリックカードをプレゼントする余裕があるかというと、僕の貧乏性に関係があります。表が真っ白なトランプを印刷屋さんに持ち込んで、トリックカードを印刷してもらったのですが『テスト印刷もやったし、10枚刷っても値段が変わらないよ』といわれたのでついつい『やらなきゃもったいない!』と思ってそのまま頼んでしまいました。でもよく考えてみるとトリックカードなんて1枚あれば十分でした。なのであまってます。お気軽にコメントしてください。