『投票』
投票しよう。
時間という票を、お金という票を、労働という票を。
投票しよう。
好きな候補に、好きなだけ。
今日はパンを『買った』?
じゃあそのパンという立候補者が今日当選したんだ。
そのパンが掲げていた公約『あなたのお腹をふわふわパンでおいしく満たします』が実現したことだろう。
明日もそのパンを買えば明日もそのパンが当選する。きっと公約も果たされるだろう。
でもパンの当選の陰でうどんは落選している。『あなたのお腹をつるつるうどんで満たします』っていう公約は果たされない。
明日もあさってもうどんが落選し続ければそのうちうどんは立候補すらできなくなるだろう。
つまりうどんは店先っていう演説所から姿を消す。そしておそらく二度と戻らない。
だから投票しよう。
好きな候補に、好きなだけ。
商品を選ぶ時間という票を、代金のお金という票を、商品を運ぶあるいは代金を稼ぐ労働という票を。
あなたの一票が店先をかえる。
店先が変わるから産業構造が変わる。
資本主義は投票で成り立っている。